はりきゅう日和 

東京 代々木の鍼灸院 SO:UN+DO ひらち鍼灸院の日々雑録

vol.21 刺絡の勉強会

日本刺絡学会の講習会に出ている友人が声を掛けてくれ、昨日刺絡の勉強会に参加しました。
初めての飛び込み参加者にも、非常に溶け込みやすい和やかな雰囲気の勉強会で、和気あいあいとしているのに内輪で閉じられていない空気感が漂っていることに、少々驚きを感じましたです。指導される先生方の人徳と参加している皆さんの熱心さが醸し出しているのでしょう。
継続して参加したいと思うか、そうでないかの分かれ目は先生の技のすごさよりも、雰囲気だったりするのかも…(もちろん先生の技術は素晴らしかったです)。
まずは、参加者が揃うまでのイントロダクションとして、刺絡についての基礎知識を雑談(会場に響いているジャズのお話など)交じりにご教授下さいました。

  • 刺絡は、経絡の運行を良くしてやる技術。補でも瀉でもない。その後に補瀉を施す。
  • 熱には井穴刺絡。
  • 首肩の凝りは、どんな疾患でも緩めてあげるのが大事。

などなど。
参加者が揃ったところで、「刺絡聞見録」1817年 三輪東朔著 伊藤大助筆記の講読が始まりました。先生が噛み砕いて解説して下さいます。
その後、スタッフの方が工藤先生の「工藤流 刺絡指南」の工藤先生語録を読み上げ、臨床家としての心得をみんなで再確認。
そして、いよいよ実技です。
「手洗いが何より大事」ということで、手洗いの指導から。
前半はモデル患者を2名たて、伏臥位で肩背腰部へ皮膚刺絡と灸頭鍼を先生がやってみせてくれながら、参加者にも灸頭鍼のもぐさの付け方や刺鍼を実際にやらせて欠点を指摘して下さいます。
後半はペアになり井穴刺絡の練習をしました。
私(と友人)は初めての参加でしたので、先生が手取り足取りつきっきりで教えてくださいました。
終わってみたら、もう6時!
往診があったので、何やら楽しげなことが始まりそうな雰囲気を横目に、後ろ髪引かれつつ会場を後にしたのでありました。

家に帰ってから教えていただいた事を思い出しつつ、ディスポ針で自分に井穴刺絡の練習をしてみましたが、なるべく痛くないようにスムーズに行うのは難しいです。
要練習です。