はりきゅう日和 

東京 代々木の鍼灸院 SO:UN+DO ひらち鍼灸院の日々雑録

vol.23 東京漢方鍼医会 10月例会

午前:吉本ふみ子先生と私の二人による「不妊症について」
診療所研修をしていた頃、不妊症の患者さんを何名か担当させていただきました。
実際に患者さんと接する前の私の認識は「鍼灸はあくまで補助的な役割にとどまるもので、鍼灸治療を併用する事で現代医学的不妊治療の効果を高めたり、また負担の高い治療へ耐えられる身体づくりをするためのもの」と漠然と考えていました。
しかし、治療を進めていくうちに「(器質的に問題がなければ)鍼灸治療のみでも十分効果を上げられる方も中にはいること。鍼灸治療で妊娠できるようにと身体を整えても、病院で不妊治療を受けた後には、その肉体的・精神的負担から体調が逆戻りしてしまうこと」を知りました。
それ以来、「不妊症に対する鍼灸治療」はじっくり取り組むべきテーマとして私の中にはありました。しかし、研修終了後は整形外科やリラクゼーション施設に勤務したりで、不妊症の患者さんと相対する機会自体がなくなっていました。
今回、吉本先生にお声を掛けていただき、数年ぶりに不妊症治療の最新情報を収集したり、鍼灸治療では「不妊症」をどうとらえるかを調べてみて、鍼灸治療の役割は小さくないことを再認識する事ができました。

午後:午前に終わらなかった不妊症の症例報告(吉本ふみ子先生)

先月に続き、長谷川先生による「調経論」の読み方について

たくさん、ためになりそうなことを教えてくださったのですが、私の頭では理解が及ばない所も…(笑)

以下に、印象に残ったことを書きます。

「有余と不足」、「虚と実」、「大過と不及」は同じ意味か?
同じと思うのは間違いとまでは言わないが、わざわざ違う言い方をしているのには、この三つは違うと著者は言いたいのではないか?

大きく分けると4つのブロックに分けられるということ。分けて読むと読みやすくなるとのこと。

実技 モデル患者 吉田先生 治療者:吉本先生
主訴 寝不足、食後胃がつかえる
その他:最近体重が1.5kg減った→「形」の変化ととらえる→脾・腎の虚を疑う
脈:全体が硬い。右関上は皮が硬く、中が空虚。
治療:太白(兪土)、太谿(兪土)、陥谷(兪木) 
足三里(合土)は脈良くなかった

やっと内容をアップしました。
時間経つと色々忘れてしまっております(^_^;)