はりきゅう日和 

東京 代々木の鍼灸院 SO:UN+DO ひらち鍼灸院の日々雑録

 「病と医療−江戸から明治へ」

国立公文書館へ平成20年春の特別展「病と医療−江戸から明治へ」を見に行きました。入場無料なのですが、立派な図録が手渡されびっくり。

展示内容はというと・・・正直「えっ、これだけ?」という感じ。病の記録、養生、医者と薬についての文書がほとんどで鍼灸医学に関連するものは夏井透玄の『経脉図説』と紅葉山文庫旧蔵の『図註八十一難経弁真』ぐらいでした。

内景図に関しても西洋の解剖書と比較し「細密な解剖図とは程遠い」と断じる解説がついていて、「内景図=解剖図」という単純すぎる認識。

一番印象に残ったのは、森立之の『華鳥譜』。森立之といえば「攷注」というイメージしかなかったのですが、漢方医としてだけではなく本草学者そして書誌学者でもあった立之の仕事の一部を垣間見れた気がしました。

展示は24日(木)までです。興味のある方はどうぞ足を運んでみて下さい。