はりきゅう日和 

東京 代々木の鍼灸院 SO:UN+DO ひらち鍼灸院の日々雑録

鍼灸医術の門 柳谷素霊 著

この本は、学生のときの鍼灸理論?(確かこんなタイトルの授業だったと記憶)の教科書でだったんですねー。サブテキストではなく、本当に授業で使用したのはこの本だけ。
活字は小さく読みづらいし、正直、内容も理解できないしで、試験のためにひたすら暗記したのでした。受持ちだった飛鳥井先生は「この本1冊あれば治療できる。ほかの本なんて要らん。とにかく、これだけ何度も読んで理解しなさい」と言っていたので、それを真に受けた私は、卒業後もこの本だけは手放さずに折りにふれ読み返しました。
すると、だんだんこの本のすごさが分かってきたのですよ。
他の本を読んだときに「あれ?この記述はどこかで見たことがあるな」と思うとこの本にはそのエッセンス的部分が、しっかり引用されていたり。逆にこの本を読み返すことで、これからどんな文献をあたれば良いかが示唆されていたり。

飛鳥井先生の「この本1冊あれば治療できる。」という言葉は嘘ではないと。
正直言って、まだ内容は理解し切れていないのですが、今後も少しずつ読み返していきたい本です。

鍼灸医術の門 (IDO BOOKS)

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