はりきゅう日和 

東京 代々木の鍼灸院 SO:UN+DO ひらち鍼灸院の日々雑録

vol.6「石坂流宗家・口伝公開 押手と刺し手と挿管と〜正しい両手挿管〜」

昨日、代々木オリンピックセンターで行われた、長野仁先生の「石坂流宗家・口伝公開 押手と刺し手と挿管と〜正しい両手挿管〜」と題された講習会に参加しました。
以前の職場の同僚が、嬉しそうな文面で、「来週こんな講習会に参加します!」と報告メールをくれたのだけれど、ネットで詳細を見てみたら、面白そうだったので即参加申し込みをしたのでした。

内容は表題どおり、両手挿管と片手挿管に多くの時間を割いて押手(これは説明だけ。なにせ時間が押していた様子)と刺し手、それから姿勢について、板書は最小限に止められた実技中心の非常に実践的な内容でした。

私も鍼灸学校を卒業して早8年。今更基本手技を習いに行くの?って疑問に思われる方もいるでしょうが、弟子としての修行を積んでいない身ですので、年々自分が楽なように癖がついたりしてきてるかなあという危惧もあり、どこかで一度リセットしたかったのです。
しかし、そんなことが出来る講習会って意外とないんですね、これが。

今回はこの講習会のことを偶然知ることになったわけですが(メールをくれた友人には感謝!感謝!です)、本当に参加して良かったです。長野先生は学校教育のふがいなさを嘆いていらっしゃいましたが、私は学生時代は「何にも教えてくれない学校だなあ・・・」ぐらいに母校のことを思っていたのですが、昨日参加してみて、挿管法に関しては割りとちゃんと教えてもらっていたことが判明。赤門の先生、ありがとう!

講義の後半、長野先生の鍼を実際に受けた男性が終了間際に、ぽっそりと「すげぇ、体がラク・・・」とつぶやいていたのが印象的でした(たまたま近くに座っていたので聞こえっちゃったんです)。

※講習会の冒頭、長野先生のオリジナルの著作の盗用疑惑として挙げられた先生がまるっきり知らない先生ではなかったので、びっくり。なんとも言えない複雑な気持ちに・・・