はりきゅう日和 

東京 代々木の鍼灸院 SO:UN+DO ひらち鍼灸院の日々雑録

vol.29 日本内経医学会研究発表

日本内経医学会の研究発表を聞きに行ってきました。
自分に理解できるのか?という一抹の不安を抱えながらも、参加費無料でしたので…(^_^;)
さて、私の古典に対する理解度レベルは、スキーに例えるとボーゲンしか出来ないレベル(でも皆さん、ボーゲンさえ出来れば何とか山は降りられるですよ)。
しかし、研究題から想像していたより、どの先生も噛み砕いた表現で分かりやすく解説くださり、非常に楽しめました。
一応タイトルを列記しますね。

第1席 「『素問』王冰注に引く『鍼経』と『霊枢経』」林 孝信先生
第2席 「『黄帝内経太素新校正』の校正」左合 昌美先生
第3席 「古抄本『難経集注について』」宮川 浩也先生
特別発表「医学用語『証』と『症』と『征(徴)』の正しい使い分けについて(平地の超訳です。少しニュアンスが違うかもしれません。)」朱 建平先生 

内容については、正確に要約する自信がないので割愛します。
古典を学ぶことがもう当然になっている先生方と違い、私は古典系の勉強会に出掛けるとその度に「なんで、苦手で出来れば避けて通りたい古典の勉強会に行くのか?」を自らに問いかけてしまいます。
それは、やはり「目の前の患者さんの状態をより理解したい、より良く治ってもらいたい」からですね。
日々の臨床と古典の学習が地続きだと実感できてからは、古典の勉強が少なくとも苦痛ではなくなりました(自分の頭の悪さを恨みたくは、しょっちゅうなりますが)。最近は(理解できているかどうかはさておき)楽しいなあと思えることもあります。

※朱建平先生の発表の通訳をしてくださった茨城大学の真柳誠先生が朱先生の発表内容と関連したテキストをアップされています。リンクを貼っておきますので、どうぞご覧下さい。
 http://www.hum.ibaraki.ac.jp/mayanagi/paper04/secom10.htm(クリックしてください)