はりきゅう日和 

東京 代々木の鍼灸院 SO:UN+DO ひらち鍼灸院の日々雑録

vol.3「漢方鍼医会 臨床家養成講座 5月例会」

先月は入会式と池田政一先生の講演だったので、臨床家養成講座としての研修は今日からでした。午前は高橋祐二先生による「経絡治療の歴史、漢方鍼治療への歩み!」と森本繁太郎先生による「漢方腹診の実際」。午後は入門部、養成講座、研修部の垣根を取っ払った取穴と刺鍼実技と午前の「漢方腹診の実際」を踏まえた実技でした。
今、あらためて研修の内容を列挙してみても「中身濃いなあ・・・」とため息が出ます。指導してくださる先生が一番疲れるのでしょうが、「見逃すまい、聞き逃すまい」と必死になっているのでしょうか、終わるとぐったりです。
今日の研修でもっとも印象に残ったことは、「漢方腹診の実際」を踏まえた実技でモデル患者になって治療してもらった際の症状の変化です。左下肢に、もう3年ぐらい前からしつこく取れずにある「はばったさ」を主訴にして診てもらったのですが、直後にすーっと軽減したのですね。治療に用いた穴は一穴。太白のみ。もちろん接触鍼。治療者はすごい名人の先生ではなく、養成講座の仲間です。
今までもいろんな先生に診て頂いて、実際鍼治療で楽にはなるのですが、いつも受けている治療は全身的に、時間もかけてという内容です。しかし、今日は一穴。太白のみ。
これには、軽い衝撃を受けました。鍼治療の効果を実感しているつもりだったけど、自分が思っていたよりもより大きな効果を引き出せるのだなあということが今日は肌で感じられた研修でした。